048-749-1517
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充電効率の検証実験

神奈川県の製造会社様での3トンリーチでの使用事例

計測概要

  1. 計測期間: 2021年9月24日
  2. 業種:製造業会社様
  3. 場所:神奈川県
  4. 搭載フォークリフト: U02F30 日産 3トン リーチ 金型など重量物を運搬
  5. 鉛バッテリー:VGI370 370Ah 48V
  6. リチウムイオン電池容量:280Ah 48V

車載充電器での鉛バッテリーの充電

鉛バッテリーを充電しているときの鉛バッテリー側の電流=16.2A

鉛バッテリーを充電しているときの、1次側の交流の電流=3.6A

車載充電器でのリチウムイオンバッテリーの充電

リチウムイオンバッテリーの充電電流=46.7A

リチウムイオンバッテリーの充電時の1次側の交流電流=7.8A

充電効率

  1. 鉛バッテリー (1次側) 200V三相 3.6A   (2次側) 16.2A 48V = 777W   16.2÷3.6=4.5
  2. リチウム   (1次側) 200V三相 7.8A     (2次側) 46.7A 48V = 2,242W  46.7÷7.8=6.0
  3. リチウムイオンバッテリーのほうが25%充電効率が良いことが検証されました。

電気代削減効果

  1. 1日バッテリー容量280Ahの60%の168Ahを放電しています。
  2. リチウムの充電
    46.7Aで充電すると3.60時間の充電時間となります。
    200V 三相三線式で7.8Aを3.60時間使用すると
    2.70KW×3.60時間=9.72KWh
  3. 9.72KWh×20円/KWh=194円
  4. 鉛バッテリーの充電
    16.2Aで充電すると10.37時間の充電時間となります。
    200V 三相三線式で3.6Aを10.37時間使用すると
    1.25KW×10.37時間=12.96KWh
    12.96KWh×20円/KWh=259円
  5. 電気代で計算すると25%の削減となります。
  6. 電気代は1日65円削減され、1年250日で16,250円削減となります。

CO2削減効果

  1. 東京電力のCO2排出係数は0.434kgCO2/KWh
  2. リチウムイオンバッテリーの年間CO2排出量
    9.72KWh×250日×0.434kgCO2/KWh=1,054.62kgCO2
  3. 鉛バッテリーの年間CO2排出量
    12.96KWh×250日×0.434kgCO2/KWh=1,406.16kgCO2
  4. 年間のCO2排出削減量は
    1,406.16kgCO2-1,054.62kgCO=351.54kgCO2
  5. グループ全体で取り組んで100台のバッテリーをリチウムに交換すると
    CO2年間削減量は35.15トンCO2になります。