導入事例紹介
金属廃棄物処理業で 5m マスト+回転フォークでのリチウムイオンバッテリー使用例
- 金属再資源化業様での使用実績です。
- 2.5 トンカウンターフォークリフトに 5m マスト、回転フォークアタッチメント付きと非常にバッテリーの消耗が激しいとされる使用環境です。
- リチウムイオンバッテリーは 560Ah48V と 2.5 トンフォークリフトとしては標準的な容量です。
- 充電器は 150A の別置き急速充電器を使用しての充電をしています。
使用状況
- キーオン時間(黒):1 日 17 時間程度
- 稼働時間(黄):1 日 4 ~ 5 時間程度
- 充電時間(赤):1 日 1 ~ 2 時間程度
- アイドル時間(水色):1 日 12 時間程度
*ご希望で電源オフ時間を 10000 秒に設定しています。通常は 3600 秒。
充電残量(%)
- 最大1日 60 %程度放電。
- 集中して稼働することと大電流を使用するため 560Ah の容量は必要。
- 1 日現在の倍の 8 時間程度稼働しても、休み時間充電をすれば稼働可能という安心感がある。繁忙期は常にバッテリー残量との闘いをしてきた経緯があり、安心は最大の価値。
- 重たい荷物を 5 mの高さまで連続して上げたり、回転フォークでひっくり返したりと過酷な使用に耐えるという安心感がある。
セルの温度変化
突然の新情報の追加ですが、セルの温度の変化を同じ時系列で取ってみました。ほかの事例には情報として挙げていませんが、連続使用&高出力の結果として温度が 40 ℃を超えていることがわかります。
55 ℃までは問題なく使用可能ですので、リチウムイオンバッテリーのポテンシャルはまだまだあると言えます。
ちなみに全セルの温度をリアルタイムで収集し、高いセルと低いセルの差で異常を検知するための仕組みです。
充電状況
充電器は 150 アンペアの出力に設定していますが、140 アンペアほどにとどまっています。
放電電流
- さすがに 2.5 トンカウンターフォークリフトの 5 mマスト+回転フォークだけあって、200 アンペアを超えた出力をしています。
- 鉛バッテリーなら 5 時間率で 1000Ah、3 時間率で 600Ah と高価・高容量なバッテリーでも長持ちしない環境です。
- リチウムイオンバッテリーの特長の高出力可能が活かせる環境です。280 アンペアを連続出力可能ですので、まだまだゆとりがあります。
6か月後の経過 順調稼働 1086時間
- 1086時間稼働
- 1日の稼働時間は4~5時間で導入当初と変化なし。
- 放電は250A程度と回転フォーク対応はリチウム最適。
- 6か月間の間に、エラーでバッテリーの電源が落ちる不具合があり、バッテリーマネージメントシステム設定変更で解消。
稼働状況
バッテリー残量(SOC)
- 昼休みに追加充電(急速充電器150A)しないと、夕方までにバッテリー残量が20%を切って、ピーピーなっているので、それ以降は追加充電して、夕方50%残量程度で運用していただいています。
- 1時間で15%ほど充電できています。
放電電流
- 2.5トンカウンター+5mマスト+回転フォーク → 250アンペア放電
- 鉛バッテリーであれば730Ahが必要です。200万円程度の金額になります。