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導入事例紹介

埼玉県の工場での3.0tリーチのAGF(無人フォークリフト)にリチウム+ワイヤレス充電器搭載事例

製品工程(完成品を積み上げる)での稼働

計測概要

  1. 計測期間: 2023 年 12月 20日 ~ 2024年 1月 17日
  2. 業種:自動洗浄工場+倉庫 
  3. 場所:埼玉県
  4. 搭載フォークリフト: トヨタ8AFBR30
  5. 鉛バッテリー: VSIL445 445Ah 48V 
  6. リチウムイオン電池容量:  280Ah 48V
  7. 充電器 ワイヤレス充電器 2000W

稼働状況

  1. 18時間程度放電
  2. 5~6時間充電しています。

バッテリー残量の推移(ワイヤレス充電器の設定ごと)

  1. 2023年12月20日(水曜日)~12月23日(土曜日)
  2. 充電完了電圧 51.0V 充電方式 CCCV
  3. 1週間で46%まで低下
  4. 週末に既設充電器で充電して100%に戻した。(電源切れ)

  1. 2023年12月25日(月曜日)~12月29日(金曜日)
  2. 充電完了電圧 51.0V 充電方式 CC
  3. 1週間で38%まで低下
  4. 週末にワイヤレス充電器で継続充電して95%まで回復(金曜日の朝から同深夜0時まで)
  5. 12月28日昼に充電完了電圧 51.2V 充電方式 CCCVに変更 → この変更で充電が早くなった。(対CC充電)
  6. 充電95%で電源切れず

  1. 2024年1月5日(金曜日)~1月6日(土曜日)
  2. 充電完了電圧 51.2V 充電方式 CCCV
  3. 途中最低86%まで低下、土曜日の稼働停止時には90%
  4. 週末ワイヤレス充電器で継続充電 土曜にの10時には100%回復
  5. 稼働開始前にワイヤレス充電器の電源を入れて(0805)、8時30分にセル電圧上昇でバッテリー電源落ちる
  6. 充電完了後、充電電流=0が2時間経過して、バッテリー電源をBMSが切った。(電圧上昇で切れたのではない)

  1. 2024年1月9日(火曜日)~1月13日(土曜日)
  2. 充電完了電圧 51.2V 充電方式 CCCV
  3. バッテリー電源が切れることを懸念して1月9日11時までワイヤレス充電器の電源OFF 88%まで低下
  4. 稼働完了後9:20にワイヤレス充電器の電源OFF 88%

  1. 2024年1月15日(月曜日)~1月17日(水曜日)朝
  2. 88%からスタートして67%現在

推奨運用方式

  1. 目的~手間をかけない。ただし、週末は電源を切る手間はかける。週明けは電源を入れる手間はかける。
  2. 充電器設定 充電完了電圧 51.2V 充電方式 CCCV
  3. バッテリーは使用してなくても電源を切らない設定にする(月曜朝に電源がついている)
  4. 週末はワイヤレス充電器の電源を入れたままにする。
  5. このときバッテリー自体が電源を切らなければ、セル電圧が上がりすぎることはなく電源は落ちない。

更に充電を早くする検討材料

  1. 充電完了電圧を更に上げても、バッテリーのSOCが100%にならなければ、バッテリーの電源は切れないので、更に早く充電は可能。
  2. その場合、週末にワイヤレス充電器の電源を入れたままにして、月曜日にバッテリーの電源が落ちているので、電源を入れなおす作業が必要になるが、電源投入は「手間をかけない」作業には該当しない。
  3. ただし、休み時間で100%にならないようにする運用状況との関係での設定が必要

充電電流

  1. ワイヤレス充電器の充電電流をクランプメーターで測ると 27~28アンペア出ています。

放電電流

セル電圧

  1. ①既設充電器での充電時に電源落ちています。
  2. ②ワイヤレス充電器のCCCV充電完了時は電源は落ちていません。(ギリギリ)
  3. ③1晩おいて満充電からワイヤレス充電器で30分充電したときに、電源が落ちています。

総電圧

  1. 最大51.2Vまで上がっています。

セルの温度

  1. 倉庫内の温度をそのまま反映しています。
  2. 50℃までは充電もできます。更に温暖化が進んできたら対策必要です。