充電効率の検証実験
神奈川県の製造会社様での3トンリーチでの使用事例
計測概要
- 計測期間: 2021年9月24日
- 業種:製造業会社様
- 場所:神奈川県
- 搭載フォークリフト: U02F30 日産 3トン リーチ 金型など重量物を運搬
- 鉛バッテリー:VGI370 370Ah 48V
- リチウムイオン電池容量:280Ah 48V
車載充電器での鉛バッテリーの充電
鉛バッテリーを充電しているときの鉛バッテリー側の電流=16.2A
鉛バッテリーを充電しているときの、1次側の交流の電流=3.6A
車載充電器でのリチウムイオンバッテリーの充電
リチウムイオンバッテリーの充電電流=46.7A
リチウムイオンバッテリーの充電時の1次側の交流電流=7.8A
充電効率
- 鉛バッテリー (1次側) 200V三相 3.6A (2次側) 16.2A 48V = 777W 16.2÷3.6=4.5
- リチウム (1次側) 200V三相 7.8A (2次側) 46.7A 48V = 2,242W 46.7÷7.8=6.0
- リチウムイオンバッテリーのほうが25%充電効率が良いことが検証されました。
電気代削減効果
- 1日バッテリー容量280Ahの60%の168Ahを放電しています。
- リチウムの充電
46.7Aで充電すると3.60時間の充電時間となります。
200V 三相三線式で7.8Aを3.60時間使用すると
2.70KW×3.60時間=9.72KWh - 9.72KWh×20円/KWh=194円
- 鉛バッテリーの充電
16.2Aで充電すると10.37時間の充電時間となります。
200V 三相三線式で3.6Aを10.37時間使用すると
1.25KW×10.37時間=12.96KWh
12.96KWh×20円/KWh=259円 - 電気代で計算すると25%の削減となります。
- 電気代は1日65円削減され、1年250日で16,250円削減となります。
CO2削減効果
- 東京電力のCO2排出係数は0.434kgCO2/KWh
- リチウムイオンバッテリーの年間CO2排出量
9.72KWh×250日×0.434kgCO2/KWh=1,054.62kgCO2 - 鉛バッテリーの年間CO2排出量
12.96KWh×250日×0.434kgCO2/KWh=1,406.16kgCO2 - 年間のCO2排出削減量は
1,406.16kgCO2-1,054.62kgCO=351.54kgCO2 - グループ全体で取り組んで100台のバッテリーをリチウムに交換すると
CO2年間削減量は35.15トンCO2になります。